みなさん、こんにちは! 車屋さん歴15年のさぷりめがねです。
車を売るなら、少しでも高く買取してもらいたいですよね?
しかし、仕事が忙しくて仕事終わりの夜しか時間が無い人や、査定予約をした日の天気が悪かった場合に、こんな風に思ったりしませんか?
・いざ査定してもらうことになったけども、天気予報が雨で心配…
・夜は暗くて見えないと思うけど、大丈夫かな…
そんな不安を抱く人もいらっしゃると思います。
以前、こちらの記事で紹介した内容に似たような疑問ですが、
⇨【疑問を解決】中古車の買取査定前に洗車や掃除はした方がよいの?車屋さんの本音
今回も正直、そこまで重要じゃないです。
しかし、気にしなくても良いかと聞かれるとハッキリそうだとも言い切れない…
強いて言えば、車種や車の状態、または検討状況による。というのが本音です。
しかし実際に、査定予約をする際のやり取りでコールセンターの人たちは、当日の天気を気にせずに査定予約をオススメしてきますので、車を少しでも高く売りたい人は是非、最後まで読んでいただき、参考にしてください。
目次
夜でも雨でも雪でも台風でも査定はできますが…
結論。車の査定をしてもらうのは、昼間の明るい時間帯で、天気が良好の日がベストです。
理由はシンプルに「車の状態が正確に把握できるから」です。
車の査定は、ボディ表面の傷や凹みのチェック以外にも下周りを覗いて確認したり、エンジンルームやドア、トランクを開けて交換修理跡が無いかどうかを確認します。
しかし査定の予約をする際に、電話対応の相手は自分で車を見に行くわけではないので、天気や時間帯などは気にせずとにかく査定予約を確定させるのが目的で話をしています。
もしもし・・・
一度車を査定してもらいたいんですけども、
週末は出かける予定なので、仕事終わりの夜しか空いてないんですが、
天気予報だと今週は台風が上陸するみたいなんですよね。。
ありがとうございます!
夜でもライトで照らして査定できますし、
雨でもしっかり査定しますので大丈夫ですよ!
…みたいな感じで、査定させてもらえるなら査定します!というスタンスです。
しかし、車を査定するのは人間です。
夜は見えずらいですし、雨でボディが濡れていれば、よほど目立つ傷しか認識できません。
雪が積もっていれば傷すらも見えませんし、台風であれば仕事どころではありません。
そんな状況で査定しても、悪天候化での査定を理由に見落としを後で指摘されたり、例え無傷のキレイな車だったとしても、しっかり見えないので評価点を低めにしたり、商品価値の高い車ほどマイナスに働く影響しか無いのです・・・
夜や、悪天候の日に査定をしてもらうデメリット
夜や、悪天候の日は、査定額が下がる可能性があるというリスクがあります。
夜や、悪天候の日は多少の傷や板金塗装などの修理跡がごまかせるから、
見落として査定額が上がるのでは??
↑こんな勘違いをされている方もいますが、逆効果です。
買取側としても、実際に見落として本来の評価点より高く査定しまい、後で赤字になるケースもあります。
ですが、買取側にそんなリスクがあるからこそ、リスクを避ける為に最初から評価点を低めに査定することの方が多いんです!
とくに雹害車やルーフ交換暦がある車の場合、暗かったり、ボディが雨で濡れていると、小さな凹みはほとんど把握できませんし、板金塗装の跡も見抜けない場合が多いです。
査定額にも大きく影響するポイントです。隠してると後でトラブルに直結しますので、必ず事前に申告しておきましょう。
夜の暗い時間帯に査定してもらう場合
夜の査定は、車が汚れていて傷や凹みなどが見ずらい状態になっていない限り、しっかり見れば見落とすことは少ないので、実はそんなに悪影響はありません。
しかし、問題は時間帯です。
車屋さんの営業時間は、ほとんどが夜19時までの会社が多いので、査定開始時間が夕方17時頃からであればおおよそ19時までには商談が終わるので、出張査定に来てくれる営業マンもほぼ定時に仕事を終えることができます。
ですが、査定開始時間が18時や19時以降のスタートになるとほとんどの場合、定時の19時に商談を終えることができなくなってしまいます。
するとどうなるのか?
以前、こちらの記事で紹介したことがありますが、
⇨【車屋さんが解説】中古車を一括査定で最も高く買取してもらう為の査定当日の対応方法3選
もし当日中に高く売りたいと考えている場合、複数社の同時査定をオススメしています。
しかし夜遅い時間ですと、集まりが悪くなってしまうことも多く、2〜3社しか集まらないことも少なくありません。
また、査定に来た営業マンも仕事終わりにプライベートの予定が入っていたり、単純に早く帰りたいと思っていてモチベーションが低くやる気の無い状態で来ることも実際によくあります。
もし運悪くそんな営業マンが来た場合、契約まで進んでしまうと尚更帰りが遅くなってしまうので、わざと評価点を低めにしたり、他社に譲ったりして早めに仕事を切り上げようとすることもあります。
もしくは、その場で金額を提示せずに後日に持ち越そうと提案することも多いです。
必ずしもそうなるとは限りませんが、機会損失に繋がる可能性があります。
少なくともそういった状況を何度も見てきましたので、できれば夜遅い時間の査定よりも昼間の明るい時間帯に査定してもらうことをオススメします。
雨や雪などの悪天候の日に査定してもらう場合
まず悪天候の日の査定は、大前提として車をしっかりと査定できません!
ですので、本当はほとんど無傷で綺麗な状態の車でも、多少の見落としを前提に、敢えて査定の評価を低めに見積もることが多いので、本来の査定額よりも安くなってしまう可能性が高いです。
こちらの記事でも紹介していますが、
⇨【疑問を解決】中古車の買取査定前に洗車や掃除はした方がよいの?車屋さんの本音
商品価値が低い車は、悪天候なんか気にしなくても大丈夫です!
カーセンサーに登録してさくっと売ってしまいましょう!
⇨無料で一括診断!あなたの愛車査定
しかし、商品価値が高い車は、天気が良好な日がオススメです。
自分の車の商品価値を調べるにはMOTA (モータ)を利用しましょう!
⇨しつこい営業電話なし!“2度目に選ばれる”一括車買取査定【MOTA車買取】
また、悪天候の日に査定してもらう場合、車の売却を迷っていて、乗り続ける可能性もある人は注意が必要です。
とくに車を大切にしていて、洗車や掃除のお手入れをまめにしている人には絶対にオススメできません。
共通して言えることは、車内が泥で汚れたり、雨で濡れてしまうことと、運が悪いと傘や強風で車にダメージを受けてしまう場合もあります。
車の査定は、ボディの骨格やドアの付け根のネジなどを確認する為に、しばらくの間ボンネットやドアを開けっぱなしにしますので、その間に車内は雨に濡れることになりますし、運が悪いと突風に煽られてボンネットやドアの付け根が損傷してしまうことも・・・
また、雨に濡れないように傘をさしながら査定する人もいますが、ボディに傘が当たって傷が付いてしまうこともありますし、お客様が見ていない限り、わざわざそれを申告する人はほとんどいません。
そういったアクシデントを防ぐ為に、傘をささずに査定する人も多いのですが、濡れた服で車内に乗り込めば当然シートは濡れますし、駐車場が土や砂利などの場合、フロアマットも泥だらけになってしまいます・・・
車に積もるほどの雪が降っている場合、そのままの状態では査定できませんので、積もった雪を降ろさないといけませんので、その際にルーフやボンネットなどに傷が付いてしまう可能性もあります。
そもそも交通機関が滞っている可能性が高いので、予定通りの時間に来てもらえない可能性もあります。
当日、悪天候だからといって、「車内を汚さないように査定してください」とお願いしても物理的に無理な話ですし、じゃあこんな日に査定に呼ぶなよ…って話になりますので、どうしても悪天候が重なってしまった場合は、お店に迷惑がかからないよう考慮して、屋根のある広いショッピングモールなどで査定をお願いするようにしましょう。
まとめ
1、車の査定は、昼間の明るい時間帯で、天気が良好の日がベスト。
2、夜の査定は、機会損失に繋がる可能性がある。
3、悪天候での査定は、査定額が下がる可能性が高い。
商品価値の低い車や、海外への輸出相場で成り立っている車種の場合は、状態の良し悪しに関わらず買取額が変わらない傾向にありますので、査定する日の天気はそこまで気にしなくても大丈夫です。
しかし、国内で需要がある商品価値の高い車は、車の評価点によって買取額が大きく変わる可能性が高いので、しっかりと査定してもらえる環境で査定依頼をした方が良いでしょう。